2011年8月16日の新聞に以下のような記事が載っていた。
~ワゴン車横転5人死傷 中央分離帯に衝突 兵庫の山陽道~
15日午後2時50分ごろ、
兵庫県三木市鳥町の山陽自動車道下り線で、
男女6人が乗ったワゴン車が中央分離帯に衝突して横転。
20~30代の女性5人のうち、
1人が死亡、4人が重軽傷を負った。
県警高速隊は自動車運転過失致死容疑で、
運転していた大阪市旭区高殿の男性容疑者を現行犯逮捕。
「後輪が突然パンクし、バランスを崩した」
などと供述しているという。
同隊によると、現場は山陽道の三木小野インターチェンジ(IC)付近で、
片側2車線の直線道路。
中央分離帯に衝突後、
はずみで路側帯側のガードレールに接触して横転した。
男性容疑者は、同じ会社の女性ら5人と大阪市内から岡山県に向かう途中だった。
死亡した女性はワゴン車の最後部座席に乗っており、
割れた窓から投げ出されたとみられる。
この事故での問題は2つあると思います。
まず1つ目は、
高速道路で突然パンクと言う事は、
タイヤの空気圧が低かったのだと・・・
タイヤの空気圧が低い状態で、高速道路を走ると、
タイヤのタワミが元に戻らないうちに回転するのです。
そうすると、しだいにタイヤが波打ち状態になり、発熱し、
最悪バースト(破裂)してしまいます。
「スタンディングウェーブ現象」という現象が起こるのです。
私はその現象が起こった車を間近で見たことがあります。
私が高速道路を走っていた時、
突然、右斜め後ろから、「ボーン!バタバタバタ!」
という音がしたのです。
私は走行車線を走っていました。
音がしたのが、右斜め後ろですから、追い越し車線の方です。
振り向くと、音のした方向に左後輪が裂けた車が走っていました。
そうです。スタンディングウェーブ現象が起こったのです。
高速道路を走るときは、必ず空気圧をチェックして下さい。
運転席のドアを開けたところに、
その車の標準の空気圧が書かれたステッカーが貼られています。
もう1つの問題は、
後部座席に乗っていた女性は、
シートベルトを付けていなかったということです。
シートベルトを付けていると、車外に投げ出されることはありません。
交通事故で死亡する原因の多くはは、車外に投げ出されてしまうことにあります。
高速道路では、後部座席もシートベルトが義務付けられています。
後部座席に乗ったときも、たとえ一般道路であっても、シートベルトを付けて下さい。
ドライバーの方も、後部座席にのった方にシートベルトをするように促して下さい。