ブレーキフルードも経年とともに劣化します。
交換する際は、まわりに飛び散らないように注意して下さい。
ブレーキフルードが付いたところだけ変色します。
飛び散りとエア噛みだけには気をつけて自分で交換しましょう! |
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まずブレーキフルードのリザーバタンクの蓋に書いてある、ブレーキフルードの品番を確認します。
この写真の場合、DOT4と書かれていますので、これ以外は使わないようにして下さい。 |
【豆知識】
「DOT」とはブレーキフルードの性能ランクを表わす表記です。
これを「DOT規格」と言います。
これは「沸点特性」を定めもので、
DOT3〜5というランクに分けられています。
数字が増えるほどに高性能になります。
山道などでブレーキを使いすぎて、 ブレーキパッドとディスクローターが摩擦で
かなりの熱を持ちます。
そして、ブレーキが効きにくくなることがあります。
これを「フェード現象」といいます。
これがもっと発展すると・・・
その熱がブレーキフルードまで伝わり、
ブレーキフルードを沸騰させます。
そして、ブレーキフルードに沸騰した時の気泡が混ざります。
こうなると、ブレーキをかけても、気泡がクッションになり
ブレーキフルードの圧力がブレーキパッドまで
伝わらなくなり、かなり危険な状態になります。
これを「ベーパーロック現象」といいます。
沸点が高いほど沸騰しにくいということです。
そしてDOT4は沸点が高いと同時に耐久性があります。
なので、一般的にはDOT4が使われています。
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DOT4のブレーキフルードを用意します。 |
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写真のようなチューブを用意します。
これは、燃料パイプの余りで代用しました。 |
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ブレーキフルードを抜くドレンのゴムキャップを外します。 |
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ゴムキャップを外すと、チューブを差し込むドレンが出てきます。 |
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そのドレンにチューブを差し込みます。
ちょっと力がいります。 |
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チューブを差し込んだら、ブレーキフルードを受ける容器にチューブの反対側を入れます。
この容器はペットボトルを使います。
そして、ドレンコックをメガネレンチなどで緩めていきます。 |
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ドレンコックを緩めたら、
ブレーキレバーをブレーキフルードが全部出るまで、握ったり放したりを繰り返します。 |
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古いブレーキフルードがどんどん出てきました。 |
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かなり汚れています。
これだと、ブレーキをかけたときの油圧にロスが出てしまいます。
この廃油は絶対に溝に流したりはしないで下さい。
オイル交換の時の廃油箱に捨てるといいでしょう。 |
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ブレーキフルードのリザーバタンクの蓋を開けます。 |
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この時、ブレーキフルードが飛び散らないように、周りをウエスなどで保護します。
ブレーキフルードが着くと、その部分だけ変色してしまいます。 |
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再びブレーキレバーを握ったり放したりします。 |
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古いブレーキフルードが全部抜けたら、新しいブレーキフルードをリザーバタンクに入れます。
溢れないように慎重に入れて下さい。
そして、写真の注射器のようなものでエア抜きをします。 |
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ブレーキフルードを抜くドレンに注射器をつないで、
数回ブレーキ操作をした後、注射器を引いてエアを出します。
注射器で吸い取られた新しいブレーキフルードの中の気泡がなくなるまで行って下さい。 |
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リアも同じ要領で行います。
リアのリザーバタンクの蓋にも、ブレーキフルードの品番が書いてあります。
フロントとリアに入れるブレーキフルードは大抵同じです。
DOT4がほとんどのオフロードバイクに使われています。 |
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フロントブレーキを同じ要領で、古いブレーキフルードを抜きます。
後はまったく同じですので、ぜひ挑戦してみて下さい。 |
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